人は誰一人として同じ生き方をする者はいない。私の命は両親から授かったもので、その親はそれぞれの両親から生まれてきた。そして、その両親は…と命の系譜を遡れば人類の起源に至りつく。その間に幾多の戦争や疫病、天変地異によって数限りない命が失われてきた。命の継承の過程で一人の命でも存在しなかったら、それ以降の人々は存在しなかった。それだけでも命の価値はある。さらに人には授かった個性や遺伝子があり、人口分だけの人生とドラマがある。
職業に就いて社会人になると否応なしにその人生の三分の一以上を「仕事」に費やすことになる。
それ故、その時間と自分を大切に醸成し充実したものにしていかないと命の浪費と徒労に終わる。
そして自分だけでなく「職業」や「社会」に対する誠実さや能力の発揮によって、何倍もの人に幸せや富といった「価値」を与えることができる。
私たち「総合PR」の仕事はその至近距離にあって、常に自他共の総幸福量にフォーカスを絞り込んでいる。我々は仕事を通して社員一人一人の自己実現をはかり、自身の資質を生かして世のため人のために貢献する人物づくりに基軸を置きたいと考えている。そのフィールドが地方であろうと中央であろうと、あるいは企業の大小などといった外形的な事は関係ない。要は「ひと!」だ。
むしろ組織は小さい方が機動力があり、人の心や世の中に接点を作り易く、深部に到達できる。結ばれた絆に血が通い、温かみが生まれる。変化にも敏感に対応でき、恐竜伝説のような壊滅的な時代の変化からも自分自身や周囲を守ることができる。小さい方がいい!
その目標を達成するには、私達自身が「時代の先駆者」としての自覚を常に持たなければならない。激しく変化する社会のシステムや制度、価値観の転換は瞬時に経済や産業の形を変えてしまう。時には国家をも変えてしまう。こうした情勢や動向をいち早く感知できる人。更にどのように世の中が変化をしても、普遍的な価値が存在し続けることも識っている人。「総合PR」は、この二律背反する命題を一つの原点に融合できる高い視点と広い視野を備え、明るく元気で豊かな感性に満ち溢れた人財の集団だ。この事を達成する過程に於いて社員は同志・戦友であり社会的家族だと考える。
原点と目標が明確に設定された中で、そのことの実現に最も効率・効果を高らしめるのは「直線」としての動きだ。真っ直ぐ進めば大きな風圧を受けるが、原点と目標を見失わずにいられる。「直ぐやる!」「必ずやる!」「やり遂げる迄やり尽くす!!」「自分の頭で考え、創意工夫して皆と協力し合って成果を生み出す」という気構えで「こと」に臨むことにしている。そして限りなくある企業、地域、社会の課題に挑戦し続けていく方針だ。ある意味での「公益資本主義」を目指したいと考えている。
つまるところ、我々「総合PR」という企業体が、どのような社会を創っていけるのか?そして社員の一人ひとりが人間としてどの様な生き方をしていくべきなのか?という命題を自問し続け、行動に繋げられるのかということの集積を企業の価値としていきたいと考えている。
今と未来に無限大の可能性を発見するためにこれからも活動していく決意だ。
